有料でミックスを受け付けます。」と受付を始めてから4ヶ月ほど経ちました。
「1年で1人くらい来てくれたら嬉しいな~」と思いながら進めていましたが、
10人くらいの方から、依頼を頂いて驚いているのと同時に、感謝の気持ちでいっぱいです。

私自身、肝が小さいため「本当にこんなミックスでいいのかな…」と不安になることもありますが、
いままでやり取りしてくださった方は、とても丁寧に対応してくださっているので
気持ちよくミックスができて、私も幸せです。

今回は、マスタリングを頼んでくださった方からいただいたメールがとても印象的だったので、
ご紹介したいと思います。

ミックスを頼むにしても、自分の思い通りにやってくれるか不安

「自分の思い描いた通りに、表現できるミックスをやってもらえるか不安だから、まずはマスタリングを依頼したい」
と依頼してくださったボカロPの方。

それもそのはず。
こうじゃない、ああじゃないと試行錯誤して作った作品は、その人にとって思い入れのある特別なもののはず。
それをミキサーがこっちの方が綺麗に聞こえるから~と勝手にいじってしまうのは違う気がします。

ミックスもマスタリングも、誰かの作品を任せていただいて行うものです。

リスナーに配慮することはもちろん重要です。
しかし、それよりも先に、依頼者の方が満足するようにミックスをするべきなんじゃないかなと私は考えています。

あくまで私の考えなので、考え方はmix師によって違います。

作品をつくりたいだけなのに、誰に任せようか…と考えるのは大変ですよね。
しかし自分が信頼できるmix師を探すことで、安心して作品づくりに集中できます。

どうやって自分にあったmix師を探すの?

試しに5作ほどつくり、1作ごとに違うmix師に依頼してみるのはどうでしょうか?
mix師によって、作業の進め方や、依頼者さんとのやり取りの仕方、作品の出来は違います。
その中で「この人ならなんか上手くやれそうな気がする」という方を探してみてください。

そして見つかったら、その人と自分は「どんな作品を作りたいのか」ということや、
「どんなミックスをこれからしていきたいのか(してほしいのか)」というイメージをどんどん共有していくのが望ましいです。

1つ注意してほしいことがあります。
mix師ごとに依頼をするときは「○○を守ってほしい」というルールがあります。
HPなどでまとめてある場合もあるので、依頼される際には、それをよく読んだ上で依頼すると、スムーズに進むと思います。

mix師も人なので、ミックスの技術はもちろん大切ですが、長く付き合っていけるか人柄かどうかも大事ですよね。

急に話しかけにいくのは怖い人向け

・邪険に扱われたらどうしよう…
・こんな質問をしてもいいのかな…

のように、気になるmix師がいても、なかなか話しかけられない方もいらっしゃいます。
そういった方はミックスを受け付けている方の、twitterやサークルの掲示板などで
他の方にどんな対応をされているのか見てみるのもお勧めです。

そして「この人なら…!」と思った方に、twitter、メール、skype、掲示板への書き込みを利用して
相談をしてみるのがいいと思います。

もちろん私にメールをしてくだされば、お答えできる範囲でお答えいたします。
twitterやコメント等でも構いませんので、お気軽にご相談下さい。

私がどんなことに気をつけてミックスしているかも書いておきます。
ピンときたら話しかけてくださると嬉しいです。

どんなところに気をつけて、ミックスをしているか

1言にまとめると「依頼者さんとのコミュニケーション」です。

具体的には

・いつ投稿したい作品ですか?
・できること、できないことがありますがよろしいですか?
・こういう完成イメージでミックスしますがあっていますか?

など他にも色々ありますが、
依頼者さんが不安にならないように「確認」を大切にしています。

特に、依頼者さんがどんな完成イメージを持っているのかの確認には力をいれています。
これは依頼者さんの完成イメージを私と共有するためです。

その完成イメージを教えていただいた上で、
確認のため依頼者さんに「こんな感じ?」とYoutubeの動画を見せたりしながら
お互いのイメージのすり合わせをしています。

そのすり合わせをしながら、どんなふうにミックスしていくのか決めています。

本当にいい作品をつくりたいので、アドバイスを下さい。と言ってくださった方には、
辛口なアドバイスをすることもあります。

その人に応じて、柔軟にやり方は変えていきたいと考えています。

ミックスに入ったら、とにかく「試行錯誤」!

以上のやり取りを終えると、ミックスの作業に入ります。
ミックスは素材によって、処理の方法が丸っきり変わります。
いつもと同じパラメーターを使うと、馴染んでいかないので、その素材に応じた処理をしていきます。

○○なときは、○○しよう。
△△が足りないから、△△しよう。

のように素材に合わせてミックスを進めていきます。
最終確認をして、やっぱり違うなとなったときは、
次の日等にはじめからやり直すこともあります。

試行錯誤をしているうちに、

・こういうふうにしたら目立つかな?
・こっちの処理に変えたほうが、もっと聞きやすくなるな

なんて発見をすることもあります。

後は完成させて、依頼者さんに1度聞いていただきます。
いくらイメージのすり合わせをしても、なんか違うなという点は必ずあります。
またミックスしてもらったけど、予定してた処理よりもこっちの処理の方が良かった。
など1度聞いてみると、依頼者さんが作りたいものがより具体的にわかるようになります。

それを聞いた上で、訂正し、完成させています。

はんぺんのミックス・マスタリングはこんな感じで進めています。

まとめ「コミュニケーションは難しい」

…とやり方を偉そうに書いてみましたが、コミュニケーションは本当に難しいです。

私はどんな伝え方をすれば、依頼者さんに上手く伝わるのか考えています。
顔が見えない状態でのやり取りなので、言葉をきちんと選んで使わないと角が立つこともあります。
メールでのやり取りの場合はやり直しがきかないので、書いては訂正して、書いては訂正をしてを繰り返すこともあります。

依頼してくださった方のメールを振り返ってみると、
ミックス・マスタリングだけをやって欲しいという方は少なく、
率直なアドバイスや、作品のクオリティを向上させるにはどうしたらいいのかというアドバイスを求める方が多いと感じました。

辛口な意見をいうとき、できないことをできないよと伝えるときは、これを言ってしまっていいのか悩みます。

しかしせっかく率直な意見を言って欲しいと言われているのに、お世辞で返すのもどうかと思うので、
1人のリスナーとして、「こんなふうにしてみたらもっとクオリティがあがるんじゃない?」と伝えるようにしています。

ミックスを上達させるのは当たり前です。
それに加えて依頼者さんの希望を汲めるようになりたいなと思います。


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